今年も彼岸月を迎え、早いもので二か月が経ちました。「暑さ寒さも彼岸まで」もうそこには、春が近づいています。
さて、「初念仏新年互礼会」(二頁)の折、当寺に伝わる、「地蔵菩薩」尊像が修復なり帰寺いたし、皆様にお参りして頂きました。
昭和から平成初期に、「春彼岸」に併せて、「地蔵尊供養」をお勤めしていた時期がありましたが、現在では、寺内に於いて供養しております。

「地蔵菩薩」は、平素一般的には、親しみを込めて「お地蔵様・お地蔵さん」と呼称されています。よく見かける辻々の石仏の多くは「お地蔵様」です。
浄土信仰と共に、地蔵信仰も盛んに民衆の中に普及致しました。平安時代以降の事です。
地蔵菩薩は、大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々を、その無限の大慈悲の心で包み込み、救う所から名付けられたとされています。
日本における民間信仰では道祖神としての性格を持つと共に、「子供の守り本尊」として信じられてきました。人々の苦難を身代わりとなり受け救う、「代受苦」の菩薩としても有名です。選擇寺の「地獄絵図」の中にもその姿が見られます。
賽の河原(三途の川のほとり)で、獄卒に責められる子供を地蔵菩薩が守る姿です。
左手に持つ「如意宝珠」は、不可能を可能にする「珠」で、右手には、「錫杖」を持っています。その錫杖で、地獄に堕ちた子供たちを救済してくれるのです。
実は「地蔵菩薩」その姿を「閻魔大王」となって、私達を戒める「菩薩」様でもあるのです。当寺の「おえんま様ご縁日」に「閻魔大王」の真後ろに「地蔵菩薩」を奉安致するのもその為なのです。
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